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クレーンの種類と資格には、クレーンと移動式クレーンとで分かれる。
クレーンは、「クレーン運転士(床上限定含む)」と「床上操作式クレーン技能講習」と「クレーン運転の業務に係る特別教育」と「デリッククレーン運転の業務に係る特別教育」に資格が分かれていて、上位資格のクレーン運転士の資格が有れば移動式クレーン以外の陸上クレーンのほとんどが操作可能だと思います。
移動式クレーンはユニック(トラック)クレーンとラフタークレーンに分かれて、上位資格は「移動式クレーン運転士」となっている。
吊り上げ荷重5トン未満の移動式クレーンは「小型移動式クレーン技能講習」、吊り上げ荷重1トン未満の移動式クレーンは「移動式クレーン運転の業務に係る特別教育」を修了した者であれば、運転の業務に従事する事ができます。
クレーンも移動式クレーンも玉掛けの技能講習も修了している事が望ましいので、クレーン資格と併せて取得をお勧めします。
玉掛けの資格は下記の表のようになります。
技能講習 | 1トン以上 |
特別教育 | 0.5トン以上 1トン未満 |
資格がいらない | 0.5トン未満 |
玉掛けの資格は「技能講習」をお勧めします。
1トン未満では、かなり限定的な吊り上げ荷重の業務しか出来ません。
例えば、100kgの物を2.8トンの天井クレーンで移動させようとした場合、玉掛け資格は「技能講習(1トン以上)」が必要だからです。
これは、持ち上げる荷物の重さが100kg(0.1トン)でも、天井クレーンなどの定格が2.8トンの場合は玉掛けの資格も、クレーンの定格で判断するからなんですね。
500kg未満の天井クレーンで500kg未満の物を移動させるなら、クレーンの資格も玉掛けの資格もいりません。
しかし、500kg(0.5トン)以下は資格がいらないといっても、災害が起これば死亡事故も充分考えられるくらいの重さですので、私は無資格で業務に就くのは問題があると思っています。
0.5トン以下でも、クレーンに該当する場合は資格を取得した方がよいでしょう。
移動式を含まないクレーンの種類はどれくらいあるか?
クレーンとは荷を動力で上下でき、なおかつ水平移動などが可能な装置の事です。
水平移動が手で引っ張って人力で行う手動の場合も、水平移動出来る時点でクレーンとなります。
詳しくはクレーンの法令などを調べて下さい。
*ホイスト単体(上下しかしない動力)はクレーンに該当しないため、クレーンの資格はいりません。
ホイストに横行や走行、またはその両方を追加した時点でクレーンになります。
0.5t以上のクレーンは設置報告が必要で、3t以上のクレーンは2年以内に過重試験などが必要です。
*3t未満のクレーンが多いのは、3t以上のクレーンは車検のような2年毎の検査が必要だからです。
詳しくは購入時や操作時にカタログなどでご確認下さい。
クレーンの種類は、
1:天井クレーン
2:ジブクレーン
3:橋形クレーン
4:アンローダ
5:ケーブルクレーン
6:テルハ
7:スタッカークレーン
などがあります。
動力別置きのデリッククレーンもありますが、クレーン運転士じゃないと基本的に操作できません。
一般的なクレーンの資格と運転範囲は?
クレーン運転士 | クレーン運転士 (床上限定) |
技能講習 修了者 |
特別教育 修了者 |
資格なし | |
5t以上 クレーン 無線式含む |
○ | × | × | × | × |
5t以上 床上運転式 クレーン |
○ | ○ | × | × | × |
5t以上 床上操作式 クレーン |
○ | ○ | ○ | × | × |
5t以上 テルハクレーン |
○ | ○ | ○ | ○ | × |
5t未満 上記全機種 クレーン |
○ | ○ | ○ | ○ | × |
0.5t未満 クレーン |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
床上クレーン限定免許や講習や教育ではデリッククレーンの業務はできません。
移動式クレーンは別な資格が必要です。
その他、自分の資格で操作可能なクレーンの確認が必要です。
ジブクレーンも上記表の範囲で操作出来ます。
床上操作式はホイスト部付近に操作用ペンダントが付いているクレーンです。ホイストからペンダントスイッチが下りてきていますので、操作者はいつもホイストの近くで操作します。
床上運転式は吊り上げホイスト部分と操作部ペンダントが離れて操作出来るタイプの床上クレーンです。
下記絵を参考にして下さい。
5t未満の場合は、床上運転式と床上操作式と無線式を講習修了又は特別教育修了で運転出来ます。
資格を取得できる教習所の記事はこちらのページの一番下の記事をお読み下さい。
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