DIY日曜大工 仕事1(電気工事について)

蛍光灯(管)をLED照明へ変えるコツと注意点(施設照明編)

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事務所などの、露出型蛍光灯(管)照明をLED照明へ交換する時のコツ!

LED照明への交換時の主なコツと注意点は下記の表にしました。

LED器具選定
のコツ
内容 単位
光束 光原の光の強さ
光元の光の強さ
lm
ルーメン
明るさ テーブルや床など
対象の面の明るさ
lx
ルクス
色温度 照明の色合い
オレンジ色⇔白色系
電球色⇔白色⇔昼光色

ケルビン
演色性 色の見え易さ
色の再現性
(Ra)
アールエー
グレア 物の見えやすさ
不必要な反射
配色 光の広がり
直進性

事務所などの蛍光灯(蛍光管)照明器具から、LED照明へ交換する場合、1番注意する事は明るくし過ぎない事です。

これは、40W蛍光管なら40W相当のLEDに交換するのが基本です。
これは、蛍光管でも電球でも同じ事です。
40Wなら40W相当
60Wなら60W相当
しかし、お客さんの要望があれば、照度アップも検討しましょう。

しかし、自己判断で、どうせ照明交換するなら明るい方が良いだろうと、勝手に思い込んで、既設の蛍光灯や電球からLED照明に交換する時に、既設照明より明る過ぎる照明器具を選択すると、かえって見えにくかったり目が疲れたりグレア(不要な反射光)が発生して、客先よりクレームの原因になります。

スマホ画面でも、明る過ぎると眩しくて目が疲れませんか?
それと同じような事が照明交換で起こらないように配慮しなければいけません。

(例)40W1灯の蛍光灯器具を40W2灯相当のLED照明に交換してしまうと、明る過ぎてクレームの原因にもなります。また、通常LED照明に交換する事で、省エネになり電気料金の節約になりますが、明る過ぎるLED照明に交換した場合には節電できない場合もあるので注意が必要です。

これは電気工事店が既設蛍光灯や電球を、LED照明に交換する時に一番注意しなければならない点だと私は思います。

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照明の色温度K(ケルビン)による、発色の違い。

2番目に大切なのは、照明光の色(色温度=K=ケルビン)です。

写真

上記の表のように、照明の発光色はK(ケルビン)で表されます。
*色温度(K)の発行色の違いは、私のイメージです。

2700~3000Kの照明ならば、電球色と言われます。
このKと言う数値が高いほど白色に近づき、5000K(昼白色)は白色と言われ、事務所では多く使用されています。

電球色は暖かみのあるオレンジ色照明のため、主にバーやホテルラウンジや寝室に使われます。

色温度で注意が必要なのが、色温度4000~4200Kの白色です。
発光体には「白色」と記載されていますが、照明器具によってはオレンジ系の強い白色の場合がありますので注意が必要です。

一応、事務所(オフィス)照明は4000(白色)~5000K(昼白色)が推奨されています。
数十台以上交換する場合は下記写真のように、最初に1~3台の照明を程度交換して、明るさや発光色を見てもらい、客先の了承を得てから残りの複数台を交換する事をお勧めします。
一気に照明を全数量交換してしまうと、「眩しい」とか「色が前と違う」などのクレームに対応する事が難しくなりますし、お客さんの満足度も下がってしまうためです。
お客さんと充分打ち合わせをしてから、照明交換をするのが理想的です。

写真

上記写真で、白色(4000K)蛍光管と昼白色(5000K)LED照明の、微妙な発光色の違いが分かりますでしょうか?

昼白色5000Kの方が白色に近く、白色の4000Kはナチュラルホワイトと言うか、純粋な白色ではない事が分かります。
昼白色照明で、白過ぎて目が疲れる言われた場合は、白色を試してみると良いと思います。

日中の太陽光に近いのは、4000~5000Kの照明器具だと言われます。
6500K(昼光色)までカルビン(K)の数値が高くなると、少し発光が青白く感じると思います。

しかし、この光の明るさや色の感覚は、個人差が大きいですから、大規模改修の時は一気に照明器具を交換しないで、数台を先行して交換して、お客さんに実際の発光を見て事務作業等を行ってもらって、照明の色と明るさを最終決定してから全数交換などの工事をする方が、お客さんに喜んでもらえると思います。

「だいたい既設の照明に対して、LEDは30%節電になりますよ」とか省エネ系の話しを、お客さんに出来ると良いと思います。

照明の明るさルーメン(lm)とルクス(lx)の違い

照明器具には、光の強さ(明るさ)をル-メン表示しています。
これは単に電球で言う40W相当や60W相当だと思って下さい。

ルクスは実際に面(1平方メートル)で受ける明るさの単位です。

私は、ルーメン(lm)が光源の強さ、ルクスは平面で受ける明るさと理解しています。

よって、同じルーメン(lm)の照明器具でも、取付ける天井の高さにより、面である机や床の明るさは変わります。
簡単に言うと、2mの天井と4mの天井では、同じ明るさの照明器具でも床面の明るさは違うと言う事になります。

写真

上記のようなテスター(照度計)があれば、机面や床面の明るさ(ルクス)を計れます。

予め交換前に照度(ルクス)を測っておけば、交換後に「明るくなりましたよ」って数値的にも言う事が出来ます。
(注)部屋の照明の明るさ測定は、完全に日が落ちて真っ暗になってから行わないと、太陽光の影響を受ける場合があります。

照明器具の色再現性と見やすさの指標Ra(アールエー)とは?

Raは演色性と言われ、光源の質だと私は思っています。
一般的にはRa80以上が推奨されています。

Raが100だと、色の見え方が太陽光(自然の光)に当たっている時と同じ再現性があります。

Raが80を下回ると、明るくても目で見る色合いが不自然に感じると言われています。
照明器具の仕様書などのはRa80とか85と書いてあれば大丈夫だと思います。
概ねRaが80以上で違和感は感じないと思います。

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