仕事1(電気工事について)

繰り返される労働災害、繰り返し起こる死亡事故、危ない事がいっぱいの工事現場。

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無くならない労働災害、実際の工事現場でKYKなどの安全活動なんて行われてるのか?現状はどうなってるんでしょうか?

私のような工事屋さんは、現場で工事を行うんですが、いつまでたっても無くならない労働災害や死亡事故。20年前に比べたら、教育や労働安全衛生法もあり安全対策は万全のはずなのに、なかなか減らない工事現場での労働災害。ちゃんと作業計画と作業手順書を作り、安全活動(KYK)の後に作業が行われているのか?
実際の工事現場の状況を書いてみます。

*KYKとは危険予知活動の略です。作業前に作業者全員でミィーティングなどをして、危険個所や危険作業やその対策、作業場所や時間帯や施工方法などを確認しあい、危険作業にならないようにリスクアセチメント(危険を減らす)を行います。

一般的に、工事屋じゃないと、工事現場の事って分からないと思います。
ニュースでは、足場が崩れたとか、転落や墜落で作業員が死亡したとかは聞いた事があると思いますが、本当に現場ってそんなに危険なんでしょうか?

私は北海道の現場しか分かりませんが、実際の工事現場の事をお話ししたいと思います。

都会や街中ですと、工事現場はすっかりシートや鉄製の壁などで被われて、中でどのような作業をしているか分からないと思いますので、工事や現場作業の現状を書いてみます。

現場工事の安全性で20年前から変わったと思う事は何か!

(良くなったと思う事/私感です)

1:施工管理の方で工程表をしっかり作る元受さんが多くなり、業者同士のもめ事が少なくなりました。昔は先にやったもん勝ちみたいなのが多々ありました。
2:「ヘルメットは必ず着用せよ」って現場がほとんどになり、頭をぶつけても出血するなどの怪我がなくなりました。
3:過酷な労働が減りました。
これは、現場が朝8時~18時くらいで終了するようになったと言う事です。
夜間にしか出来ない仕事を除けば、朝8時~深夜0時までを何日間も行うような現場は無くなりました。そんな作業をしたら過労で現場工事は疲れて凄く危ない状況なので、元受さんが無茶な工程での工事を認めてくれなくなったと言う事で、良い事だと思います。

(逆に変わってない事は何か/私感です)

1:メットと安全帯をしていれば、勝手な危険作業や高所作業車などの無資格運転をしていても、何も詳細な打ち合わせなく行える現場がまだまだ多い事。
いまだにケガ人がでるまで、その現場は当然改善されませんし、小さい怪我なら労災隠しもあるし、その現場が無事に終われば、次の現場でも同じ現場代理人さんや元受さんだと、作業員の安全を確保しないまま、また普通に現場が始まり仕事が続いていきます。
2:せっかくのKYK(危険予知活動)の用紙を作るも、サインだけだったり、ひどい時は作業が終わって現場の帰りに、「サインだけ書いてね」っ現場が、いまだにまま有る事。
工事事務所はあるようだが、新規入場者教育すら行われない現場がある事。
本当は朝の作業開始前に、KYKは行うものだし、サインだけってのも全く意味がありません。
労災事故が起きてから、サインもらってるからって言う事だと思いますが、もはや形式だけですね。

では、現場作業で自分や周りが怪我をしないためには、どうしたら良いのか?

これは、残念ながら、自分の身は自分で守るしかないかもです。

ちゃんとした元受さんなら、ヘルメットや安全帯や安全靴を着用しないで作業してるのがみつかっただけで、その日の作業は中止(現場退場処分)にします。
*一発退場は作業内容にもよります。
一見、厳しい処分に感じますが、この厳しさこそ、元受さんが作業員(下請け)の安全を守ってくれてるんです。

だいたい中小企業の場合は、元受さんがいるはずです。
元受さんの安全意識がイマイチでも、中小企業の社長さんや現場責任者(現場代理人など)さんの安全意識が高ければ、かなり安全に作業出来ますが、現実いろいろの施工会社をみていると、危ない作業をよく見かけますし、適当な会社が多々ありますね。
そうなると、社員が自分の安全を守るには、自分で安全対策をするしかない訳です。

そもそも、安全意識のない社長に社員が物申すと、安全作業の前に退職勧奨リストラされて、仕事自体がなくなってしまう可能性がありますよね。だから、何もボスには言えないし、なーなー作業がまかり通ってしまいます。
何か重大事故が起こるまで、それは延々と続く訳です。
だから、自分の身は自分で守るしかなくなってしまう訳です。

私の知り合いも、数年前に高所から転落(墜落)して頭を打ち、重体になりました。
安全帯も腰に付けてるだけで、かけていませんでしたし、そもそも相当な危険作業をしていた訳です。今でも、信じられないかもしれませんが、そういう会社もあります。

若い方や工事現場が初めての方、息子さんがこれから就職して現場作業をする方に言いたいのは、元受さんがしっかりしていれば大丈夫だと思いますが、そうでない場合は、自分の身は自分で守るしかないのが、工事現場の現状である事を伝えたいです。

工事は事業者も作業者も安全に作業をする義務がありますが、事業者がちゃんとやってくれないなら、自分でやるしかないかなって事ですね。
本当はそれじゃまずいんですけどね、特に工事業界が初めての方や若い方は、安全よりも無理を優先する事もあるだろうし、自分の作業が安全作業かどうかも社長や先輩が教えてくれなければ、分からないですからね。

私も若い頃、下記写真のような「がんめん」ってよばれる、鉄筋への吹き付け剤の所を配線する作業があり、防塵マスクなど付けていませんでしたので、大量にアスベストかもしれない埃や塵を吸い込みました。
写真アスベストが含まれていたとして、発病が40年後になりますので、65歳くらいで中皮腫(ガン)になった場合は、あの時の作業が原因だったかなと思うわけです。

当然、アスベストに関係なく防塵マスク(下記写真)が必要なくらい空気が悪い状況でしたが、「元受さんも、社長も先輩も、誰一人マスク付けなアカンで」って言ってくれないし教えてくれなかったんですね。(65歳で中皮腫になったら後の祭りですが)
写真*今はアスベストはようやく、色々と作業時に対策がなされているはずですが。

だから、自分の身は自分で守るしかないんですね。
先ずは教習所などで安全衛生の資格を取りに行けば良いと思いますが、そのような危険作業OKの会社では、その教育すら行われる事はないかもですね。

「今時、そんな事あるの?」って思われるかもしれませんが、一つ例を書くと、ちゃんとした元受さんではあり得ませんが、下記写真のグラインダー(サンダーとも言う)を使うときに、保護メガネ無しの作業でも何にも言われない現場だったりします。
写真ちゃんとした元受さんや現場代理人がいるなら、「目に破片飛んで来たらどうすんだ」って怒られるはずです。
「なんで保護メガネ(下記写真)してねーの」ってね。
写真残念ですが、そう注意してくれる元受さんが、北海道は少ない気がします。
逆に言うと、そこを注意してくる工事現場は、全体的に安全対策が良かったりします。

安全帯も、普通の下記写真のものではなく、ハーネスタイプの方が断然安全な事も知っているはずです。
写真また、各種資格に関しても、無資格操業になってないか、確認をしてくるはずです。

*安全帯は、転落や墜落時の下までの落下は防いでくれますが、ハーネスタイプじゃないと、命は助かっても安全帯の衝撃で脊椎損傷や腹部圧迫による損傷の確立が高くなります。

皆様の現場はどうでしょうか?
細かい資格の確認や、保護メガネなんかの注意をしてくれる人がいますか?
私の現場では少ないかな、それが現状です。

それとですね、丸ノコやグラインダーの使用時に、保護メガネが必要ですが、保護メガネがないよりはかなりましですが、目の保護にはゴーグルタイプを強くお勧めします。
写真上記写真が普通の保護メガネ
写真上記写真は保護メガネのゴーグルタイプになります

私は保護メガネでは、丸ノコやグラインダーだと目にゴミが入りますので、絶対にゴーグルタイプを使用します。上記写真のゴーグルは曇らず視界良好で作業が出来ます。

細かい話しになりますが、丸ノコの使用やグラインダーの刃の交換には、事業者は業務に就かせる場合は教育を行わなくてはなりませんが、実際の現場では、そこまで確認してくれる元受さんが少ないのが現状だと思います。

作業は焦らないのが一番だと思います。
完全にリスクを消す事は出来なくても、努力だけはしないと思いました。

ブログ管理人

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