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3相モーターの絶縁不良の原因で多いものは何?

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突然、3相動力モーターの主電源漏電ブレーカー(ELB)がトリップして動かない!

3相モーターの漏電故障や不具合の場合、該当の分岐のモーター専用ブレーカーがトリップしないで、主電源漏電ブレーカーが落ちる時があります。

その原因は、モーター専用ブレーカーがノーヒューズブレーカー(NFB)で主電源メインブレーカーが漏電ブレーカー(ELB)だからです。

漏電は漏電ブレーカーが先に作動しますので、上記の場合だと主電源漏電ブレーカー(ELB)がトリップしてOFFになってしまい、工場全体の電源が落ちたりして、全部の機械が使えなくなったりします。

この場合は、分岐ブレーカー(NFB)を全部か一部を漏電ブレーカー(ELB)に変更する事で改善出来ます。
但し、この場合は、主電源漏電ブレーカーの漏電感度を分岐漏電ブレーカーよりも低く設定して下さい。
要は分岐漏電ブレーカーの漏電感知感度と動作時間が、主電源漏電ブレーカーよりも早い物を選定すると言う事です。

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漏電ブレーカートリップで、修理業者が来る前に、お客様が確認出来る事。

モーター絶縁値の測定。
100V回路で0.1MΩ以上
200V回路で0.2MΩ以上
400V回路で0.4MΩ以上
が必要です。

水がモーターにかかってないかの確認。
後は、故障前に横殴りの強い雨なんか降りませんでしたか?
雨がモーターに当たると、水が入り込み漏電ブレーカーがトリップOFFします。
そうなるとモーターが完全に乾くまで使えません。
*モーターのベアリングも水分で劣化してしまった可能性もあります。

モータへの配線に傷がないかの確認。
これは、振動の大きい機械に良くある現象で、振動でモーターまでの線が擦れて被覆が減って、鉄骨などにくっ付いて絶縁不良を起こします。
それと振動の多い機械はモーター接続ボックスないの絶縁不良も多いです。
モーターカバーと線が擦れて、テーピングが破けてモーターカバーに接触して漏電します。
修理はビニールテープを巻きなおす事でだいたい直せる事が多いです。

実際に3相モーターカバーと線が擦れて絶縁不良(漏電)を起こしていた事例。

事例1

写真

上記写真は、3相モーターカバー内です。
振動が大きい機械で、赤矢印部分で配線とカバーが擦れて絶縁不良を起こしていました。
テーピングのやり直しで、絶縁不良は直りました。

事例2

写真

赤矢印部分が下記写真のモーターカバーと接触して漏電していました。

写真

ビニールテープ(絶縁体)が完全に擦れて導体が見えていました。
モーターカバーは乾いていましたが、絶縁値が0.1MΩで主電源漏電ブレーカーが頻繁に切れる事態になっていました。

写真

上記写真のように、ビニールテープを多くまき直し修理が狭くて難しいので、テープの上からビニールを巻いて絶縁しました。
振動の多い機械なので、これで安心です。
絶縁値は10MΩまで回復しました。
振動の多い機械は、モーターカバーと配線が擦れて摩耗していないか、定期的な点検が必要です。

どちらにしても、モーター焼損などの危険な場合もありますので、点検修理は電気工事士、認定電気工事従事者、低圧電気取扱者などの有資格者が行って下さい。

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