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制御盤が完成したら出荷前に試運転(作動試験)などの社内検査を行いますが、その時に行う検査や試験の項目を書いてみます。検査時は記録とともに写真も撮っておきましょう。
1:構造検査(外見検査)
制御盤の構造を確認します。スイッチや表示灯や名板が正常に正しく図面通りに配置されてるか確認します。名板は図面と間違ってる事がありますのよく確認します。
客先の基準があれば、それに従って検査していきます。
2:外観寸法検査
制御盤の寸法が図面通りか確認します。
スケールやノギスで計測を行います。誤差の範囲がどこまで許されるのか事前に確認しておきます。場合によっては鋼材検査証明書(ミルシート)も、見たいといわれるかもしれないので確認しておきます。
客先の基準があれば、それに従って検査します。
3:塗装検査
制御盤の色が指定通りか確認します。
色見本との照合や塗膜厚テスターで塗膜厚を計測する場合もあります。
4:照明検査
制御盤に照明が付いている場合は、扉と連動して自動点灯するか確認します。
照度の確認も行う場合もあります。
5:配線状況検査
目視や実際に触って配線状況をチェックします。配線の固定方法や端子台への接続などです。
6:絶縁測定検査
制御盤と筐体(ボックスアース/接地)間との絶縁値をメガ計で測定します。
客先の基準があれば、それに従って検査します。
この検査は出荷前に行わないと、現地で行うとなれば時間がかかる場合があるので、工場にあるうちに行っておきます。
7:耐電圧検査
制御盤と筐体(ボックスアース/接地)間を高電圧をかけて、異常がないか確認します。
客先の基準があれば、それに従って検査します。
この検査は出荷前に行わないと、現地で行うとなれば時間がかかる場合があるので、工場にあるうちに行っておきます。
8:作動試験
制御盤のシーケンサがフロー(図面)通り作動するか確認します。
9:電源電圧変動検査
電源電圧を変動させても制御盤が正常に作動するか確認します。
10:耐寒性能検査
屋外や冷蔵冷凍環境の場所に制御盤を取り付ける場合は、制御盤内機器の使用温度範囲になるように、盤内ヒーターなどを取付、北海道の夏場~冬場だと+35℃~-25度を想定しなくてはいけないため、冷凍倉庫を借りるなどして-25℃の状況を作り、その時に盤内温度が氷点下にならないか検査をします。
検査の順番は客先と相談して決めます。
検査結果をまとめて、制御盤試験成績表や検査報告書や保証書を作成して、写真とともに提出する場合もあります。
他にも検査項目がある場合もありますが、上記の検査を行うことが多いと思います。
上記画像は、制御盤試験成績書の一部です
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