仕事2(計装工事について)

制御盤の電源電圧変動検査(試験)の方法

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制御盤出荷時に電源電圧変動検査(試験)が必要な時の検査方法は?

3相電源の場合も単相電源の場合も、検査する制御盤の制御電源容量以上の可変変圧器(可変トランス)が必要です。
試験方法に関しては、他の方法もあるかもしれないため、各規格や客先の方針に従って行います。

下記は、私が3相AC200Vの電源入力の制御盤で行う場合の方法です。
今回はAC200Vの±10%(180~220V)で検査します。

1:まず制御盤内の機器が電源電圧変動(今回は180~220V)に対応しているか確認します

2:可変変圧器(可変トランス)を制御盤に接続する。
*3相用の可変トランスです。

3:R-S,S-T,R-Tに電圧計(0-300V)を接続します。

4:電源電圧を定格200Vの±10%(180~220V)可変させながら、制御盤の機能が正常に作動するか、異常が起こらないかを確認します。

以上で検査は終了です。

ただし、電圧変動試験は、制御盤内に使用している機器が、今回の検査(200Vの±10%)の場合180~220Vに対応していれば、省略(除外)できる場合もありますので製作や納入前に確認した方がよいと思います。

例えば三菱電機さんのシーケンサー(FX3S)だと定格電圧が100~240V(電圧許容範囲85~264V)と仕様書に記載されているため、電圧変動検査を行わなくても作動が保障されています。
それと耐電圧検査はシーケンサーは回路から外して行うことが多いです。耐電圧もメーカーさんの仕様書でOKであると確認できるからです。検査省略(除外)できるかは客先と相談の上で決定しています。必要がある場合は、シーケンサーの試験成績書を購入時に同時に頼み、成績書のコピー提出をもってOK(検査省略)とする場合もあります。

コイル電圧AC200-220V(50/60Hz)のリレーですが、リレー仕様書にあるデータをみますと下限160Vで上限242Vという事になります。これも電源電圧変動検査を行わなくても作動が保障されています。
(注)全てのリレーにあてはまりませんので、該当リレー仕様書から計算して下さい。
*計算とは下限160V(200Vの80%)と上限242V(220Vの110%)の事です。

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よって実際の判断や選定は、メーカーサイトや取扱説明書などを熟読して、ご自身で決定して下さい。
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ご覧いただきありがとうございました。

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