仕事2(計装工事について)

制御盤の絶縁抵抗検査の方法

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制御盤出荷時に絶縁抵抗検査が必要な時の検査方法は?

検査方法は制御盤の充電部と金属製外箱(制御盤ボックス)を絶縁抵抗計(メガ計)で測定して10MΩ以上あること。
*上記では10MΩとしましたが検査測定値の基準は客先の求める基準に準拠して下さい。
また動力回路と制御回路ではメガ計の測定電圧が、DC500VやDC250Vなど違う事があります。絶縁測定検査と同時に耐電圧検査も行うことが多いです。

1:まずメガ計の測定レンジ(電圧)の確認。

2:何MΩ以上でOK(合格)とするかの確認。

3:実際に測定して絶縁不良がなければOKです。

出荷時絶縁測定検査に、何か準拠すべき規格があるときは、その電圧と測定値に従います。
さらに、検査結果報告書(成績書)を発行できるように、測定数値で検査結果の書類を作成しておきましょう。

漏電事故などを防ぐための検査です。

検査時の写真が必要な時は、測定中写真を撮りましょう。

メガ測定禁止機器があったり、機器によって測定個所や方法が指定されている場合があるので、確認しましょう。
メガ禁止で測定出来なかった機器は、そのメーカーで機器個別に試験成績書が用意されている場合があり、その書類をもって、その機器の絶縁測定や耐電圧試験を行わなくてOKな場合があるので、納入先とも打ち合わせをして提出書類の確認をしましょう。相間(R,S,T間)のメガは、さらにメガ禁止機器がないか確認します。
そもそもメガ禁止の機器の絶縁測定はしなくてもOKな場合がありますので納入先に確認しましょう。

下記はメガ計(絶縁測定テスター)です。

写真

下記写真はDC500Vで制御盤の検査(測定)中の写真です。
計り方は納入先に確認します。耐電圧測定と同じ計り方の場合があります。

写真

結果は100Mオーム以上でOKでした。電源一括と筐体(ボックスアース)間で測定しました。

低圧電路の絶縁性能

制御盤とは関係ありませんが、「電技省令第58条の表」によれば負荷側は下記の絶縁以上が必要になります。

電路の使用電圧 備考 絶縁抵抗値
300V以下 対地電圧150V以下
(100V~200V)
0.1MΩ以上
300V以下 対地電圧150V超過
(3相200V)
0.2MΩ以上
300V超過  (3相400V) 0.4MΩ以上

となっています。
停電にできない場合は、漏えい(漏れ)電流が1mA以下の場合はOKです。

でも、新品納入時はもっと絶縁の良い状態で引き渡しを行っています。

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よって実際の判断や選定は、メーカーサイトや取扱説明書などを熟読して、ご自身で決定して下さい。
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ご覧いただきありがとうございました。

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