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屋外盤や冷蔵や冷凍環境の時の制御盤への対策及び性能検査の方法。
屋外に制御盤を設置する場合は、屋外仕様を選定します。
北海道の場合は、盤内機器の耐寒(防寒)対策はどうしたらよいでしょう。
外気温+35℃(夏)~-25℃(冬)くらいを想定する必要があると思います。
そうなると気温差なんと60℃ですね。
冬だけを考えると外気温ー25℃時も盤内温度は5℃くらいになるように盤内ヒーター取付を考えると、30℃の昇温が必要になります。
環境が冷凍倉庫の場合は年中マイナス温度ですが、屋外制御盤は防寒を考えて断熱し過ぎると、夏場に盤内温度が上昇して、機器の使用温度上限を超えるような温度(50℃以上とか)になる可能性があるため、盤内温度監視などの対策も必要です。
毎日目視で確認しにいく制御盤なら盤内温度監視は必要ないかもしれませんが、無人の重要設備の制御盤となると、盤内温度の上下限監視や記録も必要だと思います。
盤内温度異常が原因で故障して、警報もでないとなると大変ですので。
耐寒検査自体は、冷凍庫などを借りて-20℃なり-30℃なりにして、盤内温度の状況を確認記録します。
おおむね盤内温度が5℃を下回らければ、各盤内機器の使用温度範囲だと思います。
細かい検査時の耐寒温度などは、客先との打ち合わせ承諾が必要な場合もあります。
下記はヒーター選定表(日東工業さんヒーター選定表) 制御盤ボックスは日東さんの製品を使用することが多いです。
例えば、盤内を外気温ー15℃から5℃まで昇温させる場合は、20℃アップさせる能力の盤内ヒーターの取り付けが必要です。
縦横高さがすべて1m(1立方メートル)の制御盤を20℃アップさせるには、底辺を除く有効表面積が5平方メートルとなりますので、上記表より約500Wの盤内ヒーターが必要という事になります。
詳しいヒーター選定の計算式などの確認は、日東工業株式会社さんのBOXカタログが参考になります。
制御盤の鋼板材質や保温対策により放熱(熱交換)率は変動しますので、必要な場合はやはり耐寒検査をして確認するのが良いと思います。
ちなみに日東工業さんのボックス材質はSPH(SPHC)が多いとのことでした。
盤内に使用する機器の使用可能温度範囲(仕様)は、それぞれ違いますので、各機器の使用可能範囲を事前に調べて盤内温度の(昇温及び冷却)範囲も決定します。そのうえで、制御盤の大きさを考慮に入れてヒーターを選定することになります。
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よって実際の判断や選定は、メーカーサイトや取扱説明書などを熟読して、ご自身で決定して下さい。
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