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制御盤を作る時、シーケンサー入力やインバーター運転指令など、数mAくらいしか流れない所に、大きな接点容量の接点で駆動していませんか?
そういう時は、微小負荷接点の使用も検討してみましょう。
最近機械がよく止まる(異常停止する)ということで故障調査をしました。
残念ながら、異常停止の頻度が少なく現象を確認できなくて原因の特定は出来ませんでした。
ただ、異常停止する時は、あるLS(リミットスイッチ)の接点信号が切れるというのが、シーケンサーの異常履歴でわかりました。
A接点が常にONの状態で機械が動けるんですが、機械の振動か何かで瞬間的にA接点が切れる(OFF)というこです。機械の作動中にA接点が切れる(OFF)と異常停止してしまうんです。
LSは交換して様子をみることとしましたが、LSの入力はシーケンサーに入っていて、一般形のLSでしたが、一般形は10Aまで対応していますが、シーケンサー入力などの微小負荷入力には不向きであるため、後日LSを微小負荷形に交換することを検討中です。
原因は微小負荷用のLSじゃなかったからとは言えませんが、微小負荷用んい変更することで少しは故障要因や故障発生率を減らせると思っています。
オムロンさんのLSですと「最小適用負荷/DC5V 1mA 抵抗負荷(故障率)P水準」との記載がありますが、最小1mAまで作動を保障するというのとは違うようです。
「最小適用負荷/DC5V 1mA 抵抗負荷(故障率)P水準」については、オムロンさんのホームページなどで確認下さい。
LSの注意書きにも「PC負荷の場合は微小負荷形をご使用ください」と記載があったり、最小適用負荷/DC5V 160mAとの記載もあったりします。
何が言いたいかというと、リレーがONしてる(コイル電圧は正常)のに、シーケンサー入力がないとか、インバーター運転がしないとか以前そういう故障があったため、シーケンサーやインバーター入力用に使う接点は微小負荷用がおすすめということです。
ただし、微小負荷用でも最大10mAとかだと余裕がないので、その場合は考慮が必要です。
逆にLS接点10AまでOKと記載されていても、抵抗負荷に対してということが多いので、負荷の種類(ランプ負荷、誘導負荷、抵抗負荷など)も考慮しなくてはいけません。
白熱球(ランプ負荷)は突入電流が10倍くらい、電動機では突入電流が6倍くらいありますの、定格10Aめいっぱい使うような負荷だと、接点寿命など問題が発生するかもしれません。
メーカーの取扱説明書に書いてる負荷別の範囲内での使用が必要です。
リレーでは10Aなど大容量だと接点材質が「銀(Ag)合金」、5Aくらいだと「銀(Ag)」、2~5Aのツイン接点(微小負荷用途など)だと「銀(Ag)+金(Au)メッキ」になってる事が多いと思います。
シーケンサー入力などに使う場合は、接点材質も確認した方が良いと思います。
シングル接点(単接点)とツイン接点(双接点)の違いもありますが、通常シングル接点の方が大容量で、ツイン接点の方は小負荷用です。ツインは容量は少な目ですが、ツイン(ダブル)の安心感があります。
私はシーケンサーやインバーターや温度調節器の入力はツイン接点を使用しています。
シングル接点でも接点が余っていれば、接点材質は変更できませんが、並列に線をつなぐことでツイン化できます。この方法だとシングル接点2個を使用しますので信頼性が増すはずです。
リレーもリミットスイッチも使用電流を考慮して選定することが必要です。
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