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インバーターを新規で付けたり交換したら、オフラインオートチューニングは必要なのか考えてみました。
オフラインオートチューニングを必ず行わなければならないかというと、私は必須ではないと思います。(取扱説明書で必要と書いてる場合は必要です)
ただし、これはインバーターとモーターメーカーが同じで、メーカーによる動作保障がとれている場合です。「弊社標準モーターと弊社インバーターなら定トルク運転が出来ます」などですね。
設定は○×メーカーの標準モーターなら、インバーターも○×製ならば、パラメーターのモーター設定も「○×社製の標準モーター」に設定してあげれば、そのモーターに適した標準値が設定されるという事で、特にオートチューニングを行わなくてもOKという事です。
○×社製の定トルクモーターなら、パラメーターで定トルクモーターを設定してあげれば良いということになります。
その場合でも、モーターまでの配線が長かったりする場合も含めて、オフラインオートチューニングを行った方が最適値を設定できる可能性もあります。
あまり低回転時にパワー(トルク)を出し過ぎると、モーター焼損の可能性もあると思いますので、トルクと電流と回転数を見ながら現場で最終調整をします。
モーター回転が低い時は冷却ファンによる風量も低下しますので、モーター温度(許容温度以下にする)の確認や周波数毎に温度データどりも必要な場合があります。
モーターにはなるべく負担をかけないで、必要なトルクを省エネで引き出せる設定が良いと思いますが、プレミアム効率モーター(IE3準拠)もありすので、インバーターとモーターをセットで交換するのもありかなと思います。
オートチーニングはV/F制御で使用する時はいらないと思います。センサレスベクトル制御(自動調整型含む)などは、オートチューニングが必要な場合があります。
V/F制御では、電圧と周波数の制御のため、オートチューニングは不要だと思います。
あくまでもセンサレスベクトル制御などの時に、必要に応じて行うものだと思うからです。
例えばファンやポンプなど低回転時に低負荷のモーター(2乗低減トルク負荷)を、ベクトル制御+オートチューニングで回しても、もともと低回転時は低負荷なので、ベクトル制御まではいらない場合があるからですね。もちろん商用周波数定格の50/60Hzで回すのなら、これまたV/F制御でもOKだと思いますし。
結局のところケースバイケースですので、最終判断は納入先で判断と調整が必要になります。
当然、設計の段階である程度のインバーター設定は決めておかなくてはいけません。
2015年4月からはトップランナー規制(プレミアム効率モーター)も増えてくると思われますので、インバーター導入や交換の際は確認が必要です。
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よって実際の判断や選定は、メーカーサイトや取扱説明書などを熟読して、ご自身で決定して下さい。
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