仕事2(計装工事について)

制御盤の作り方

広告

小型で簡単なものから制御盤を作ってみませんか?

電気のボックスと言っても大きく分けて2種類に分類されると思います。

1:分電盤
分電盤と呼ばれるものは電灯コンセント回路やモーターなどの動力回路に電気を分ける(とどける)ための盤です。契約容量や各電気容量にそって主電源ブレーカーと分岐ブレーカーから構成されています。

2:制御盤
これは分電盤から電気(電源)をもらって、制御対象(機械や装置や熱源など)に制御を行うための盤です。手動(各個)や半自動や全自動で機械が動くように制御盤を設計及び製作します。

その他にも通信や火災報知機など盤に種類もありますが、ここでは機械や装置や熱源を制御するための制御ボックスの作り方を簡単に書いてみようと思います。

「制御盤を作ってみよう」って必要な物はなに?

1:ボックス
これは制御盤ボックスで検索すると色々と出てくると思います。

2:端子と圧着ペンチ
圧着ペンチ、これは線(KIVやIV)に端子をつけるための工具です。
圧着ペンチはJISマーク入りのを使用しています。

3:線とカッチングダクトと端子台
これは制御盤内に使う線(KIVやIV)と配線を収めるカッチングダクトと線をつなぐ端子台です。

4:制御要素に必要なブレーカー、リレー、タイマーなど
主電源や動力ブレーカーは負荷の容量を考慮して選定します。リレーとタイマーは制御の基本ですので、必要に応じてチョイスします。
例えばボタンを押して送風機が回り3分後に停止する回路(送風機制御盤)ですと、運転押しボタンと停止押しボタンとリレー1個とタイマー1個と送風機用の電磁開閉器(MS)が1個必要です。自己保持回路を使用して配線を行います。(下記図は送風機制御盤イメージ)

写真最初は簡単で小さい制御盤製作から挑戦するのが良いと思います。

5:チューブに印字する機器、図面を書くCAD、スイッチやランプの名板(名称板)
チューブに印字する機器はMAXのレタツインを使用しています。CADは色々ありますが、フリーのソフトもあるようです。小さい制御盤なら上記図のような手書き図面でもOKだと思いますが、いずれ本格的に制御盤設計をする場合はCADで図面を作成します。図面をもらって制御盤の製作だけ依頼される場合はCADでの図面書きは必要ありません。
後はスイッチやランプの名板(○×制御盤や自動ー手動などの名称板)ですが、名板を作ってくれるところを探します。自動ー手動などの良く使う名板はスイッチメーカーさんで用意してある場合もあり、印字もオーダーで作成してくれる場合もあります。

必要な物はだいたいこれくらいだと思いますが、チューブに印字する機器は数万円~になると思います。CADソフトは数十万円するものもありますが、フリーソフトのJW-CADでも書けると思います。電気図面用の記号は自分であらかじめシンボルを作っておくとコピペで書けて便利です。CADが初めての方は、これを機にJW-CADの操作も覚えられるとgoodだと思います。

写真

リレー回路とリーケンサー(PLC)どちらで制御盤を作るか?

ここでは、ちょっとした機械の計装工事にシーケンサーを使った方が良いのか?リレー回路でいくべきか?迷った時に、私感ですがメリットとデメリットを考えてみました。
ただし、小規模計装工事についてです。
小規模計装工事について、制御盤の電気回路を考える時に、シーケンサーを使おうか、リレーとタイマー回路でいこうか迷います。下記のメリットとデメリットを考慮して最終的に決定する事にします。

写真

リレー(タイマー回路)のメリット(上記写真)。
1:リレーやタイマー回路と図面は、シーケンサー回路よりも分りやすいと思うところ。ただし、キープリレーや交番出力リレーが多いと、ちょっと複雑かも。
2:現地の回路変更を他の業者さんに頼みやすいと思うところ。シーケンサーだとパソコンやソフトや接続ケーブルがないと回路変更できないためです。
3:タイマーやカウンターを個別に取り付けるため、納品先のお客さんがタイマー(カウンター)数値を変更しやすいと思うところ。(シーケンサーもタッチパネルなど液晶画面をつければ内部タイマーの変更も可能ですが、作画の工程が増えるのと小規模だとタッチパネルの予算的に導入が難しい場合があるため)

写真

*上記は三菱PLC、下記はオムロンPLC

写真

シーケンサー(PLC)を使った時のメリット(上記写真)。
1:小規模、小型シーケンサーでも、比較的内部タイマーと内部カウンターが多い事。
2:現地試運転や納入後の作動回路変更が配線変更作業なしで、パソコン(プロコン含)があれば変更できること。
3:タイマーやカウンターや交番出力を多用する回路の場合、リレー(タイマー)回路より安価にできる場合がある事。

デメリットはメリットの逆だと思います。
シーケンサーとリレー回路が組み合わさってる場合もありますし、予算が多い時や中規模以上だと上記の考えでは、まったく違う場合もあると思います。
後は使用環境や使用温度などの要素(環境が過酷な場合はPLCはあまり使いません)もありますが、ケースバイケースなので難しいところです。

免責事項
当サイトを参考にした結果、損害が発生しても当サイトの管理人は一切の責任を負えません。
よって実際の判断や選定は、メーカーサイトや取扱説明書などを熟読して、ご自身で決定して下さい。
当サイトは参考程度にご覧下さい。
当サイトすべてのページへのリンクは自由です。
ご覧いただきありがとうございました。

ブログ管理人

 

スポンサーリンク

スポンサーリンク




楽天モーションウィジェット

-仕事2(計装工事について)
-