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制御盤の製作をお願いする時の鋼材の材質はSPCC(SPC)を使いますか?
それともSPHC(SPH)を使いますか?
メーカーの既製品を使用する場合はボックスの材質をきにすることはないのですが、製作の場合は客先に材質指定がないか確認をします。
結論としてはSPCC(SPC)でボックスを作ってもらっています。
制御盤ボックスのフレーム(骨格)となる部分は、SS400を使うことが多いです。
塗装は焼き付け塗装(色5Y7/1か2.5Y9/1)です。
紛体塗装で発注したことはありません。
制御盤ボックスで有名な日東工業さんはSPHCが多いと聞きました。
塗装は紛体塗装で仕上がりは、錆びに強くかなり良いです。
SPCCとSPHCの大きな違いはSPCCが冷延でSPHCが熱延だということです。
冷延は常温付近で圧延して薄くして板にします。
熱延は熱いまま圧延して薄くして板にします。
冷延の方が加工がしやすく表面がきれいで薄く作れるようです。
ただし、熱延でも塗装前に通常は表面処理をして焼き付け塗装など行いますので大丈夫です。
制御盤も大きくなると板面ではけはなく、骨格(アングルやチャンネル)に板を溶接して作ります。
制御盤の納品前に鋼材検査証明書(ミルシート)が必要となる場合がありますので、あらかじめ確認して必要があれば鋼材注文時に鋼材検査証明書を手配しておきましょう。
下記に鋼材の種類を書いておきます。(制御盤ボックスと関係のない種類ものっています)
名前 | JIS | 記号 |
冷間圧延鋼板及び鋼帯 | JIS G 3141 | SPCC(SPC) |
熱間圧延鋼板及び鋼帯 | JIS G 3131 | SPHC(SPH) |
熱間圧延鋼板及び鋼帯 | JIS G 3131 | SPHD |
熱間圧延鋼板及び鋼帯 | JIS G 3131 | SPHE |
自動車用加工性冷間圧延鋼板及び鋼帯 | JIS G 3135 | SPFC |
自動車用加工性熱間圧延鋼板及び鋼帯 | JIS G 3134 | SPFH |
自動車用構造用熱間圧延鋼板及び鋼帯 | JIS G 3113 | SAPH |
一般構造用圧延鋼材 | JIS G 3101 | SS400 |
溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯 | JIS G 3302 | SGHC/SGCC |
鋼材にもいろいろ種類があります。
制御盤を作る時は板の厚みも決定しなくてはいけません。
その他にステンレスでボックスを注文する時があります。
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よって実際の判断や選定は、メーカーサイトや取扱説明書などを熟読して、ご自身で決定して下さい。
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