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バードストライクで飛行機(旅客機)が墜落、映画「ハドソン川の奇跡」を観て!

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ネタばれ注意、映画「ハドソン川の軌跡」を観ての感想!

旅客機(航空機)のジェットエンジンに鳥を吸い込む、タービンブレードに鳥が衝突する事を「バードストライク」と言うらしい。

「インフェルノ」って映画を借りたくてレンタルビデオ店に行ったのですが、あいにく全てレンタル中で、トムハンクスさんつながりで「ハドソン川の軌跡」を借りて観ました。

下記写真は「インフェルノ」のパッケージ画像
写真下記画像は、今回借りた「ハドソン川の軌跡」のパッケージ画像
写真映画ってイイですよ、皆さまもどうですか?

((注))あらすじ###ネタバレ注意###
以下あらすじについても書いていますので、ネタバレしたくない方は見ないで下さい。

2009年1月15日に起こったバードストライクによる実際の航空機事故

1:USエアウェイズ1549便が離陸直後にカナダガン(平均体重約4キロの鳥)の群れにぶつかり、エンジンにも鳥を吸い込み、低高度による両エンジン停止と言う最悪の事態に陥る。

2:機長の判断で、ハドソン川への着陸を決意。

3:副機長を含むクルーの冷静な対応で、不時着に成功。
乗員乗客155人の全員が助かったと言う奇跡の実話です。

簡単に映画の流れを書くと、上記1~3の感じです。

航空機のエンジンは、鳥の吸い込みも想定しており、ジェットエンジンは4ポンド(1.8kg)の重さの鳥を吸い込んでも、必要推力が確保される強度があるとウィキペデアに載っていました。
*ただし4ポンドが世界標準なのか、各メーカー独自の基準かは調べてません。

しかし、今回1549便に飛び込んできたのは、カナダガンの群れで(数が多い)、しかも平均体重約4kgと重たい鳥でした。

映画の中では、右エンジンは鳥吸い込み後、即座に推力を失って、徐々に左エンジンも推力を失ったという感じでした。

映画内では、鳥は衝突したものの、左エンジンには近くの2カ所の空港に戻れる(緊急着陸出来る)だけの推力が残っており、機長のハドソン川への不時着の決心は間違っていたのではないかと言う内容でしたね。
機長は長年の感覚で、即座に両エンジンの推力が無くなって滑空してると判断したんですね。
それで、最寄りの空港への緊急着陸を止めて、ハドソン川への不時着を決意したんですね。
当時の緊急時マニュアルでは最終項目の、補助動力をトラブル後直ぐに起動にしたのも、非常に良い判断でしたね。メーンエンジンの停止で油圧低下で操舵が効かないと大変ですから。

離陸直後で、墜落(不時着)場所を選んでる時間は皆無といっても良い状況で、機長のすばらい判断だったと当時から私は思っていましたので、映画の内容を観て、そうか、事故調査とは、機長の判断ミスも含めて色んな観点からみないとダメなんだと感じました。
映画内では、機長の判断が正しかったのか何度も検証されていましたね。

しかし、今回は相当高度の低い状態でのハプニング。
滑空しているとはいえ、飛行機は速度を落とすと(失速すると)主に主翼の揚力が無くなり、完全に制御不能になるため、高度を下げる事でスピードを保ちます。

エンジンが停止すると言う事は、まさに高度低下と引き換えにして滑空する事が出来るのです。エンジンが止まって自らスピードを上げられないため、高度を少しずつ下げながら飛行機の速度を失速しない程度に保つ必要があります。それでも、エンジンが止まっているわけですから、いずれは高度0mとなるため、着陸場所を決めなくてはなりません。故障した時の高度が高いければ高いほど、着陸場所を選ぶ、考える時間があるわけです。燃費や空気抵抗の問題もあるのでしょうが、旅客機の巡航高度は安全性の面からも高く設定されているんだと思います。
※ただし緊急着陸が正常に行えるのは、操舵系統が故障してない場合ですが。

今回の映画の「ハドソン川の軌跡」は、その詳細を知るのに良い映画ですし、機長や副機長、CAが映画通りの仕事をしたとなると、まさにプロフェッショナルだと思いました。
緊急時でも仕事が出来るCAってかっこいいなと思いました。

私は飛行機が怖いので、本当にすごい仕事だなと思いました。

最後に映画の内容の矛盾点?
映画の最後の方のシーンに公聴会?みたいなのがあり、機長と副機長がよばれ、最終的な過失割合と言うか不時着に関しての是非の判断を行うみたいな感じでの一幕ですね。

人間の判断待ち時間35秒を追加して、ハドソン川へ向かうのがベストって事が判明しますが、35秒の決め方が唐突で、35秒を決める前に人の判断待ち時間を35秒に決めた根拠の説明がいるのではって思ったところと、映画では左エンジンはわずかに推力が残っている設定だったが、この公聴会で内部も破損していたと言い出すところかな。

いやいや、推力が残っていたと言うなら、左エンジンを調べてくれって機長が調査団に頼んだ時、不時着の衝撃で壊れエンジンは調べられないって言ってたよね?って感じになりました。

映画の最後の最後ですよ。
やっぱり左エンジンも壊れてましたみたいな・・・
だから最初から、機長が「全エンジンパワーロス」って言ってたよねって話しなりますよね。

そもそも、よく考えれば、着水の衝撃でのブレード破損と内部のタービンブレード破損は違うと思うし、調査団の「着水の衝撃によるものか、鳥を吸い込んでできたであろう故障痕か区別がつかない」発言も時期尚早だしなーって感じました。

そんな事以上に、映画って人を楽しませたり感動させたりするものだから、細かい事は気にしないんで観ますけどね。
あんた「充分気にし過ぎだよ」って言われちゃいそうですが。

機長やクルーの素晴らしい仕事と言うと、JAL123便をどうしても思い出してしまいます。

関心のある方は、「JAL123 ボイスレコーダー 書き起こし」で検索してみて下さい。

機長がクルーをはげまし、「どーんといこいうや」って事を言うのですが、ボイスレコーダーが公開される前に本でボイスレコーダーの内容を読みましたが、機長やクルーは最後まで仕事をしていました。
本当に、尊敬しました。

当事者ではありませんが、今でも、記憶の中にしっかり残っています。

圧力隔壁の破損から、油圧系統の全てが壊れて、操縦不能になりエンジンの出力だけで飛んでいた。
シュミレーションでは、エンジンパワーの強弱だけで機体をコントロール出来たのでは?なんて記事もみましたが、機長やクルーは懸命に仕事をしていた。

ボイスレコーダーを実際に聞いた時は、そう確信しました。

関係者の方は123って見るだけで聞くだけで思い出すことでしょう。
それほどまでに大きな出来事だったと思います。

JAL123の事は書こうか迷いましたが、機長とクルーが最後までベストをつくしたんだと思うので書きました。

墜落後は夜通しテレビを見ていましたが、二次災害を避けるってのも分からないでもないですが、発見から救助までにずいぶん時間を要したなとか色々疑問もあります。

今となっては分からない事かもしれないですね。

そう言えば、「沈まぬ太陽」って本がありましたね。
本も映画もみました。

感想は書きません。
真相じゃないかもしれませんが、読んでみるのもよいかなと思います。

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