仕事1(電気工事について)

電気工事に使うテスターの点検や校正の周期はどれくらいですか?

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テスター点検や校正の必要性は?

電気工事などで使用しているテスターって電気工事業の皆様は、どのくらいの周期で校正に出していますか?

そもそも校正の必要性ですが、私が調べたところ明確な規定はなかったです。
校正の周期(半年に1回とか年に1回など)も決まりはないと思います。

ただし、各テスターの説明書に「年に1回以上校正に出してください」など、校正周期に関する記載がある場合は、その期間を目安に校正に出すと良いと思います。

校正後の確度保証が1年間の場合は1年に1回以上、校正に出せば大丈夫だと思います

テスターを校正に出す場合は、先に校正料金を確認した方が良いと思います。
送料もかかるかもしれません。
場合によっては、校正料金だけで新品を買えるくらい校正料金が高い場合があります。

さらに「校正料金」とは、そのテスターの値が許容範囲か調べる検査の料金ですので、調整が必要な場合は別途調整料金が発生するかもしれません。校正の結果、修理が必要な場合は別途修理料金が必要です。

この調整料金や修理料金はテスターをメーカーに出してみないとわからないため、その見積もりを聞いてから判断した方が良いと思います。

ここで気を付けないといけないのが、テスターの調整や修理の見積料金が高いのでキャンセルした場合です。
キャンセルをしても調査料金や送料などが別途発生するかもしれませんので、大まかでもキャンセルした場合の金額も確認しておいた方が良いと思います。

自分でテスターの点検を行う場合は、テスターメーカーさんほど精度を確認できる機器がないので、自分で行う場合は2台同じ種類のテスター(電圧、電流、絶縁など)で同じものを測定して、測定結果(値)に問題になる違いはないか確認します。
例えば1台目のテスターで電流を測定して7.50Aだとして、2台目のテスターで同じ線電流を計り7.52AとかならOKにしています。
同じ250Ωの精密抵抗を測定して、概ね250Ωピッタリなら、そのテスターは正常と判断します。
ただし、自分でテスターの点検を行っても、校正証明書は出ませんので注意が必要です。

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私のテスターの校正周期は1年に1回です。
校正に2週間~1か月ほどかかる場合があるため、使いたい現場の1か月以上前に校正に出します。
大まかな校正期間(納期)も教えてもらえると思いますので、校正に出す前に期間を確認したいところです。

校正に出した場合は、別途料金の場合もありますが、校正証明書や成績表ももらっておくことをお勧めします。
客先によっては製品(制御盤など)の納入前に絶縁測定や耐電圧検査の結果の提出を求められる場合もあるため、その検査に使用したテスターの校正証明書や成績表も必要になる場合があるからです。

長く校正に出していないテスターで絶縁測定や耐電圧検査などを行っても、そもそもテスターの値は正しいのか信頼に関わる部分なので、そういう意味でも定期的に校正を行ってもらった方が良いと思いました。

下記写真のような、けっこう古めの修理部費もない生産終了品のテスターも、校正は行ってもらえる場合もあります。

写真

設備点検などで点検結果に、使用テスターの型式と校正を行った日にちも記載しておくと、お客さんも安心してもらえると思います。20150626テスター

1:テスター校正の意味(内容)について

「テスターの校正」の場合の意味は、いくつかのポイントを基準器で、測定するようです。
話がかさなりますが、校正を行う前に、皆様には校正料金と納期、調整が必要な場合の調整料金と納期などを、事前に確認することをオススメします。

テスターメーカーなどに校正をお願いした結果、
基準値を外れ調整が必要な場合は別料金となるようですので(@.@)。

例えば校正を受けるテスター1-5V測定の校正の場合は、

基準器1V出力→校正を受けているテスター0.995V 結果 良
(確度±0.005Vの場合)(0.995~1.005VでOK)

基準器3V出力→校正を受けているテスター2.997V 結果 良
(確度±0.005Vの場合)(2.995~3.005VでOK)

基準器5V出力→校正を受けているテスター5.000V 結果 良
(確度±0.005Vの場合)(4.995~5.005VでOK)

で3点を測定して確度内だから→結果(良)となるわけです。

しかしながら家庭では基準器(メーカーが使う)を用意するのが難しいため、

校正を行うなら、メーカーに出す方が、ずっと安価で済むということになります。

しかも、トレーサビリティがとれています。
2:校正の料金

上記でも書きましたが、校正の結果、調整が必要な場合は、校正料金とは別に調整料金がかかるようです。

校正料金参考価格↓(代理店も間に入った価格ですので参考価格です。)

(校正にかかった期間もまちまちだと思います。
校正期間は混雑具合でも変わると思います。)

日置 定価の高い電圧抵抗などテスター
写真

上記写真のテスター、校正料金19,000円+調整8,000円(校正期間約4週間)でした。

下記写真の日置メガ計で合計19,100円かかりました。
(内訳は校正料金10900円、 成績書と校正証明書とトレイサビリティが8200円)
2016年1月時の金額です。

写真

共立 電流計テスター 校正料金10,400円(校正期間約3週間)

共立 絶縁接地抵抗テスター 校正料金17,700円(校正期間約3週間)

三和 照度計 校正料金 15,600円(校正期間約5週間)
*照度計は1点1000lx測定(校正)のみでの価格。

照度計は2台買って相互で照度比較して、2台の測定値がくるったら校正に出すという方法もあると思います。
調整金額次第ですけど、新品購入の方が校正より安くて納期も早くよい場合もあるかもしれません?
ただ、新品でも校正証明書の発行は有料の場合もありますので、総合的に判断するのが良いと思います。

三和 定価の少し高い電圧電流テスター   14,000円(校正期間約5週間)

菊水 耐電圧絶縁検査テスター   35,000円+送料4、000円(校正納期約5週間)

*上記は税別価格で、作業(結果)報告書と成績書と校正証明書とトレーサビリティ体系図(標準器系統図)なども付けてもらっての価格です。
よって、単に校正のみの場合は、安くなると思います。

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